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梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)の記事を興味深く読みました。
リタイア後の資産運用法について その1「リタイア後の資産運用法について その2」 特に、私が注目したのは、「その2」に書いてある以下の点です。
>ちなみに、私自身はリタイア後は現金および日本債券の比率を7割程度まで高めようと考えています。
同ブログの管理人水瀬ケンイチ氏の投資スタイルは、低コストインデックス投信+ETFのバイ&ホールドです。この投資法は、投資にかかる手数料や税金を最小限に抑え、長期的な経済成長の果実を享受するという、非常に合理的な手法です。
しかし、景気変動などによる相場の上下の波をモロにくらってしまう投資法でもあるため、加齢とともにポートフォリオのリスクを落とす必要があります。そのため、水瀬氏は、リタイア後のポートフォリオの7割を安全資産にする、という方針をとっているのです。
私は、これはとてももったいないことだと思います。仮に60歳でリタイアするとしたら、平均寿命が90歳近い今では、リタイア後にも30年間もの長期投資が可能な時間が残されているのです。
リタイア後に安定運用にしてしまうと、長期投資による資産の成長ができません。インフレが発生した場合には、安定運用では実質的な資産の目減りを防ぐことができません。リタイア後の運用ソリューションにならないこと、これがB&H投資の最大の欠点だと私は考えています。
リタイアしてリスク許容度が低下した後も、安心してリスク資産に投資する方法が、長寿社会をいきる私達には必要です。
その方法の一つが、私の提唱する、移動平均投資と、レラティブ・ストレングス投資です。
これらの方法は、年齢という自分の都合ではなく、各資産クラスの上昇・下落トレンドに基づいてアセットアロケーションを決定します。そのため、リタイア後でも、リスク資産に上昇トレンドが発生しているときは、リスク資産に100%投資します。逆にリスク資産に下落トレンドが発生しているときは、100%安全資産に投資します。
この投資手法が、B&Hよりも下落リスクが小さいことは、過去のシミュレーションが実証しています。
詳しくは過去記事
「必見!レラティブ・ストレングスの驚くべき検証結果」をご覧頂きたいですが、B&H投資だと最大で50%近くの損失が生じる資産配分であっても、レラティブ・ストレングス投資だと24%、移動平均投資だと10%程度に抑えることができた、というシミュレーション結果です。
私は、今はレラティブ・ストレングス投資とB&H投資の両方を実践しています。リタイア後は、リスクの大きいB&Hをやめ、レラティブ・ストレングス投資100%にする方針です(生活資金は別途用意します)。