アマゾンの書評では酷評もありますが、この本はよく書けていると思います。
投資に関する意識が全くなくお金を銀行預金に預けっぱなしにしている読者層に対して、4資産に分散して積立投資する投資法を啓蒙する内容はとても妥当です。
しかし、出版のタイミングが悪かった。
初版は2007年11月。サブプライムバブルがほころび始め、株式相場が下落を始めた頃にこの本は出版されました。
この本を読んで預金を下ろし投資信託を買った人は、おそらくリーマンショック時にとんでもない目にあったことでしょう。
今この記事を読んでくれているあなたも、その一人かもしれません。
有名なたぬきち氏もその一人のようです。
たぬきちの「リストラなう」日記 「リストラなう!その20 Twitter風にテキトー更新なんだよ」
しかし、たぬきち氏がおっしゃっている通り、勝間氏を恨んではいけません。投資は自己責任です。
私は、「お金は銀行に預けるな」で損をしてしまった人にこそ、「移動平均投資」をお勧めします。
移動平均投資とは、
・投資信託やETFの価格が12ヶ月移動平均よりも上の場合は投資信託を買う。
・投資信託やETFの価格が12ヶ月移動平均よりも下の場合は投資信託を売る。
たったこれだけを繰り返す投資法です。
これだけで、あなたはリーマンショックによる株価大暴落を見事に回避することができたのです。
日本株式での移動平均投資の効果を以下のチャートに示します。実線が移動平均投資、点線がバイ&ホールド(「お金は銀行に預けるな」でも奨めている、投資信託をずっと保有し続ける投資法)での投資成果です。
バイ&ホールドが1990年以降のいわゆる「失われた20年」の間ズルズルと下落している一方、移動平均投資は下落相場を避け、上昇相場を的確に捉え、資産を着々と増やしています。
そして、移動平均投資をした場合の資産残高は、バイ&ホールドの場合のなんと3倍以上になっています。
移動平均投資は、日本株だけでなく、さまざまな資産でも有効に機能します。移動平均投資を実践することで、あなたは次のバブル崩壊を心配することなく、安心して投資を続け、資産を増やすことができます。
移動平均投資は、FXや株のデイトレとは違います。一年に1回か2回程度、投資信託を売買するだけで、あとは資産がゆっくりと増えていくのをのんびりと待つ投資法です。
移動平均投資について、詳しく知りたい方は以下の目次からお読みください。きっと移動平均投資のすごさに驚くはずです。
移動平均投資法解説の目次
勝間氏はブログ「勝間和代のBook Lovers (ブックラバーズ)」は、更新が止まっているようですが、最新の記事では良質な金融リテラシー本を何冊か推薦されています。勝間氏が次回金融リテラシー本を執筆される際にはぜひ「移動平均投資」も取り扱っていただけたらと思います。
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