2010年05月31日

資産配分比率を決めよう


さて、証券会社が決まり、投資する金融商品も決まりました。

移動平均投資を実践するために必要なのは、あと一つだけです。

それは、資産配分比率です。

ポートフォリオの資産配分比率を決める必要がありますが、資産配分比率に答えは存在しません。

そのため、ここでは資産配分比率について深入りせず、移動平均投資ならではの4つのポイントを述べたいと思います。1.バイアンドホールドでは考えられないアグレッシブな配分比率が可能

これまでの検証で見てきたとおり、移動平均投資では、株に投資した場合でもリスクを債券並みに抑えることができます。そのため、移動平均投資では安心して株式の資産比率を高めることができます。

初めは、株式の比率がものすごく高いポートフォリオを持つことに抵抗を感じるかもしれません。そのような人はバイ&ホールドの場合と同じく債券の比率を高めたポートフォリオから始めてみましょう。

そのうちに、移動平均投資のリスクの小ささが実感できると思います。そうしたら、株式の比率を高めてみましょう。


2.一つの資産の比率を大きくしない

移動平均投資法は、株式などのリスクの高い資産の比率を高めることができますが、それでもひとつの資産の比率を大きくしない方が良いでしょう。なぜなら、比率の高い資産があると、その資産に対して買いシグナル、売りシグナルが出た時に、素直にシグナルに従って売買することが、心理的に困難になってしまうからです。

例えば、ポートフォリオの半分を新興国株式で占めていたとします。ある日、この新興国株の価格が12ヶ月移動平均を下回り、売りシグナルがでました。あなたは新興国株を売却し、ポートフォリオの半分をキャッシュ化しなければなりません。たしかに新興国株は下落トレンドに転じているのですが、すぐに反転するかもしれません。もし売った直後に反転すると、その分のリターンを取り損ねることになります。あなたは悩みます。「今新興国株を売ってポートフォリオの半分をキャッシュ化して良いものだろうか」「今回の売りシグナルはだましなのではないだろうか」「売るのは半分にしておいて様子を見ようか」などなど。

このように、ひとつの資産の配分比率を大きくしていると、その資産の売買がポートフォリオ全体のリターンに大きな影響を与えてしまうため、シグナル通りに売買することが心理的に難しくなってしまいます。ひとつひとつの資産の比率を小さめにしておけば、このような心理的障害が発生することはありません。つまり、移動平均投資法では、リスクを抑えるためではなく、シグナルに従って売買をきちんと行うために、ひとつひとつの資産の比率を小さくしておくことが大切なのです。

では、ひとつの資産の比率はどれくらいがよいでしょうか。どれくらいの大きさなら心理的抵抗感を持たずに淡々と売買できるかは、人それぞれでしょう。10%以下に抑えた方が良い人もいるでしょうし、30%程度であれば思い入れを持たずに売買できるという人もいるでしょう。ポートフォリオを構築し、実際にシグナルが出た時にトレードしにくいと感じた場合に後から資産の最大比率を調節する、というのも一案です。


3.後からでも変更可能。あまり深く考える必要はない

今は、次々とコストの安い投資信託やETFが誕生しています。これからもETFや投資信託は次々と開発されるでしょう。今は投資不可能な資産クラスにも投資できるようになるかもしれません。そのような魅力的な投資商品が出る都度ポートフォリオの中に追加していくというのも一つの方法です。


4.均等ポートフォリオから始めてみる

いちばん簡単なのは投資可能な商品に均等に投資する、という方法です。前章で紹介した9資産均等ポートフォリオは、過去データではリターン8.1%、標準偏差7.3%、最大ドローダウン−10.1%というリスク・リターン特性でした。年率8.1%もあれば、10年投資すると資産は倍以上になります。そのように高いリターンを獲得できる一方、資産の下落幅は過去最大で10%程度だったというのは驚くべき結果です。

過去データに基づくシミュレーションと同じ結果が将来にも保証されているわけではありませんので、この結果を鵜呑みにはすべきではありませんが、過去に優れた結果を残した投資手法であることは考慮に入れても良いでしょう。


人気ブログランキング参加中。次回の更新を楽しみにしていただける方はぜひ応援クリックお願いします
↓↓↓
人気ブログランキングへ


目次へ戻りたい場合はこちらをクリック→移動平均投資の解説・目次
posted by 市原 at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 移動平均投資法の解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック

人気ブログランキングへ人気ブログランキングへ人気ブログランキングへ人気ブログランキングへ
当ブログがお役に立ちましたら、ブログランキング応援クリックお願いします。