2010年05月28日

移動平均投資で、なぜ外国ETFを使わないのか

前回の記事、「移動平均投資にベストな金融商品はこれだ!(その2)」では、12ヶ月移動平均投資法で使う投資信託とETFを見てきました。

「なぜ、日本の投資信託やETFよりもコストが低い外国ETFを使わないのか」と疑問に思われた方がいるかもしれません。

今は、多くの証券会社で、外国の取引所に上場されているETFを取引することができます。たしかに、外国ETFには日本ETFよりはるかにコストの安い物がたくさんあります。

しかし残念ながら、外国ETFは12ヶ月移動平均投資法には適切ではありません。その理由を説明します。

1.為替両替手数料コストが高い

外国ETFに投資するには、まず証券会社の口座の中で、日本円をアメリカドルに両替し、アメリカのETFや株を買うための専用口座にお金を移す必要があります。その際には両替手数料が発生します。

アメリカのETFに投資したあと、移動平均投資法による売りシグナルが出た場合には、ETFを売却し、さらに日本円へ戻す必要があります。そうせずにETFを売却した後のお金をドルのままで持っていると、ドルの変動リスクを負ってしまうことになります。

移動平均投資法では年間1回から2回のトレードが発生します。その度に為替両替手数料とETFの取引手数料を支払わなければならないのです。

また、ETFの信託報酬は外国ETFのほうが日本のETFよりも安いのですが、取引手数料は、日本ETFの方が外国ETFよりも安いのです。

楽天証券とSBI証券の例では米国のETFの取引手数料は同じで、以下のようになっています。

1000株まで 26.25ドル
1000株超は1株毎に 2.1セント

取引一回ごとに、最低26ドル(およそ2600円弱)かかるのです。


2.税金手続きが面倒

取引コストが高いというだけでも、外国ETFが移動平均投資法に適さない理由として十分なのですが、さらに外国ETFには税金手続き面でのデメリットもあります。

証券会社には、「特定口座」という、有価証券投資に伴って発生する税金の支払いをほぼ自動的に証券会社が代行してくれる便利な仕組みがあります。これを使うと、自分で確定申告をする必要がなく、証券会社が代行してくれるのです。

しかし、現在のところ、ネット証券では、外国ETFを特定口座に含めることができません。外国ETFの売買によって発生した売却益や売却損、為替の両替によって発生した利益や損失は、個別に自分で管理し、自分で確定申告する必要があります。

できるだけ簡単に手間をかけずに移動平均投資法を行いたい場合は、外国ETFを使うよりも、日本ETFと投資信託を使って、特定口座を利用するのが賢い選択なのです。


以上の理由から、外国ETFは移動平均投資には適さない、と私は考えています。



人気ブログランキング参加中。次回の更新を楽しみにしていただける方はぜひ応援クリックお願いします
↓↓↓
人気ブログランキングへ


目次へ戻りたい場合はこちらをクリック→移動平均投資の解説・目次

posted by 市原 at 07:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 移動平均投資法の解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めまして。
非常に興味深いですね。

長期分散投資の有効性は変わらないと思いながらも、やはり時代が変わりマーケットがよりダイナミックに動くようになった中、何も考えずにバイ&ホールド戦略と取るという事に一抹の不安を持っておりました。

トレード回数をむやみに増やすのでなく、年1,2回の取引で大幅な下落相場を避ける所が特に面白いと思います。
自分で判断してしまいますと、ブレが生じてきますが、機械的に判断するこの手法ではブレなく実行が出来ますね。

これからも更新を期待しております。
Posted by トシ at 2010年05月31日 00:44
トシさん

コメントありがとうございます。
とても励みになります。

バイ&ホールドを否定はしないのですが、運用期間中のリスクがとても大きいことに耐えられなくなったことからさまざまな投資手法を研究し、この移動平均投資にたどり着きました。

関心を持っていただき大変うれしです。

>自分で判断してしまいますと、ブレが生じてきますが、機械的に判断するこの手法ではブレなく実行が出来ますね。

まさにその点が、移動平均投資の利点だと思います。

今後ともご愛顧お願いいたします。

Posted by 市原 at 2010年05月31日 07:41
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック

人気ブログランキングへ人気ブログランキングへ人気ブログランキングへ人気ブログランキングへ
当ブログがお役に立ちましたら、ブログランキング応援クリックお願いします。