2010年05月20日

移動平均投資の方がB&Hよりリターンが高い

これまで見てきたとおり、移動平均投資は、バイ&ホールド投資よりもリスクを抑えることができます。リターンについては、資産クラスによってバイ&ホールドに勝ったり負けたり、まちまちです。

 (ご参考)過去記事で各資産クラスでの移動平均投資の効果を検証しています。
  移動平均投資の検証:日本株
  移動平均投資の検証:先進国株
  移動平均投資の検証:新興国株
  移動平均投資の検証:日本債券
  移動平均投資の検証:先進国債券
  移動平均投資の検証:新興国債券
  移動平均投資の検証:日本REIT
  移動平均投資の検証:外国REIT
  移動平均投資の検証:コモディティ


各資産クラスでは、リターンは勝ったり負けたりま、まちまちなのですが、実際に移動平均投資を行った場合、移動平均投資法の方がバイアンドホールド投資よりもリターンが高くなります。

「こいつの言っていることは論理的におかしい」と思われた方が多いことでしょう。ごもともな指摘です。それでは、移動平均投資がバイ&ホールドよりもリターンが高くなる理由を論理的に説明しましょう。


前述の通り、移動平均投資法は、株式などのリスク資産が下落トレンドに入った時にリスク資産を売却し、その後も続く下落トレンドを回避します。これにより、移動平均投資法は、バイ&ホールド投資法よりもリスクを抑えることができます。

リスクの低い移動平均投資では、バイ&ホールドよりもハイリスク・ハイリターンな資産の比率を高めることができます。そのため、移動平均投資ポートフォリオの方がバイアンドホールド投資ポートフォリオよりも、リスク水準が同じでもリターンが高くなるのです。

例えば、バイアンドホールド投資で新興国株式100%のポートフォリオを持つとリスクが非常に大きくなります。過去記事「移動平均投資の検証:新興国株」で示したシミュレーション結果では、新興国株をバイ&ホールドした場合のリスクは、標準偏差26%、最大ドローダウン−68%でした。運用資産が最大70%下落するようなリスクの高い投資は、一般的な投資家には無理でしょう。

一方、移動平均投資で新興国株式100%のポートフォリオを持った場合のリスクは、標準偏差19.2%、最大ドローダウン−37.9%でした。やはりリスクが高いですが、バイ&ホールドの場合と比べるとはるかに低リスクです。移動平均投資であれば新興国株の比率を思い切って高くすることも可能です。

このように、バイ&ホールド投資だとリスクが高すぎるハイリスク・ハイリターンなポートフォリオでも、移動平均投資であれば投資可能です。移動平均投資では、リスクが高い分高いリターンが期待できる新興国株式などの比率を思いっきり大きくできるのです。

そのため、移動平均投資の方がバイ&ホールド投資よりも高いリターンを狙えるというわけです。

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posted by 市原 at 08:22| Comment(4) | TrackBack(0) | 移動平均投資法の解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
これらの検証では単一ポートフォリオへの投資で比較されていますが、一般的なバイ&ホールド戦略(アセットアロケーションを使う)との差はどうなのでしょうか?

一般的なバイ&ホールドの場合はリバランスが発生するので、単一ポートフォリオ持ち続けという特殊な事例とはまた違った結果になるかと思いますが、いかがでしょう?
Posted by 吊られた男 at 2010年05月25日 21:44
吊られた男さん

吊られた男さんからコメントいただけるとは大変光栄です。ありがとうございます。

複数資産に分散投資したポートフォリオでのB&Hと移動平均投資の比較検証については、以下の記事で紹介しています。

http://etftrendfollow.seesaa.net/article/149412449.html

見ていただくと分かる通り、各アセットクラスがおおむね上昇を続ける局面では分散ポートフォリオのB&Hが優勢です。

ところが、その後、ほとんど全ての資産が急落したリーマンショック後の局面では、分散ポートフォリオのB&Hは資産を大きく減らしています。一方、移動平均投資はキャッシュポジションをとることにより、資産を保全しています。

私は、今後もリーマンショックのような、全資産が大きく下落する事象は繰り返されると考えています。そして、移動平均投資は、そのような市場環境でも着実に資産を増やす方法であると考えています。
Posted by 市原 at 2010年05月25日 23:45
毎月のリバランスとの比較はやられていたんですね。

一つのシミュレーションですが、これだと
上昇相場→バイ&ホールド
下落相場→移動平均
が有利と言えそうですね。
そうすると今の下落相場からの回復途上では移動平均の方が有利かもしれませんので、データを信じる時は慎重に・・・という立場からですと、今回の下落から回復した時のリターンに期待というところです。
Posted by 吊られた男 at 2010年05月27日 21:38
吊られた男 さん

>上昇相場→バイ&ホールド
>下落相場→移動平均
>が有利と言えそうですね

その通りだと思います。移動平均投資は下落相場を回避しますが、相場の底からの上昇は取り逃します。

今の相場環境でいうと、この下落が続いたほうが、移動平均はB&Hよりも優れた成績を出します(そのような相場は望みませんが)。

「相場の急落を回避できる」というのが移動平均投資の最大の強みだと思います。

Posted by 市原 at 2010年05月28日 08:00
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