2010年05月05日

移動平均投資の検証:新興国債券

さまざまな資産について、できるだけ長い期間のデータを使って、12ヶ月移動平均投資法の有効性を検証していきます。

検証の前提は、全ての資産で同じです。以下のルールでトレードした場合を検証します。

 月末の価格が12ヶ月移動平均を上回ったら、買う。
 月末の価格が12ヶ月移動平均を下回ったら、売り、キャッシュで保有する

 ※税金、取引コストは考慮しない。


新興国債券では、JPM新興国債券インデックスを検証に使いました

下のチャートは新興国債券インデックスを保有し続けた場合(バイ&ホールド)を点線、移動平均投資法を使った場合を実線で示しています。

MA simulation emerging bond.JPG

今まで見てきた他の資産と異なり、バイ&ホールドの方が移動平均投資よりも上回る結果をだしています。1998年のアジア通貨危機による急落を移動平均投資は回避することができていません。その後のもみあい相場では移動平均投資の売買シグナルが裏目に出てしまい、アジア通貨危機前の水準まで回復するのにバイ&ホールドよりも時間がかかっています。

しかし、2008年のリーマン・ショックによる急落については、移動平均投資は回避することができています。

具体的なシミュレーション結果を見てみましょう。リターンはバイアンドホールドの11.4%に対し、移動平均投資法の8.8%と2.6%低下しています。

リスクでは、標準偏差はバイアンドホールドの17.2%に対し、移動平均投資では13.7%と3.5%改善しています。

最大ドローダウンはバイアンドホールドでは33.9%なのに対して12カ月移動平均投資法では35.8%となり、1.9%悪化するという結果となりました。これは、前述した通り、1998年のアジア通貨危機以降によって相場が大きく下落した時に12ヶ月移動平均投資法でも避けることができなかったことと、その後のもみ合い局面で売買シグナルが裏目に出てしまったことが原因です。

結論すると、新興国債券ではバイ&ホールドのほうに軍配があがります。新興国債券のように利回りが高く、かつ総じて安定的に増加していく資産では、売却してキャッシュを保有することによる機会ロスが大きいようです。

今のところ、移動平均投資の勝ち負けは、

日本株式  ○
先進国株式 ○
新興国株式 ○
日本債券  ●
先進国債券 ○
新興国債券 ●

ということで、4勝2敗となりました。


次回以降は日本REIT、外国REIT、コモディティの検証結果を見ていきます。そして最後に、全ての資産を組み合わせて保有したポートフォリオでの移動平均投資を検証します。


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posted by 市原 at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 移動平均投資法の解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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