2010年05月01日

移動平均投資の検証:先進国株

さまざまな資産について、できるだけ長い期間のデータを使って、12ヶ月移動平均投資法の有効性を検証していきます。

検証の前提は、全ての資産で同じです。以下のルールでトレードした場合を検証します。

 月末の価格が12ヶ月移動平均を上回ったら、買う。
 月末の価格が12ヶ月移動平均を下回ったら、売り、キャッシュで保有する

 ※税金、取引コストは考慮しない。


先進国株式

先進国株式で12ヶ月移動平均投資法を検証してみます。MSCIコクサイインデックス(円ベース)を使いました。

チャートを見ると、バイ&ホールドでは1997年以降、バタバタと大きな上昇と下落を繰り返していますが、いまだに1997年ピーク時の水準にも回復していないことが分かります。

MA simulation international equity.JPG

一方、12ヶ月移動平均投資法では、2003年までは下落が続くものの、その後大きく上昇し、リーマンショック時には相場が下落に転換し始めた後にキャッシュポジションをとることで損失を避け、着実にリターンを伸ばしています。

リターンはバイ&ホールドが年率6.2%に対して12ヶ月移動平均投資法は7.1%と1%程度リターンが向上しています。チャートを見ると分かる通り、1995年に相場が急騰してから2008年まではバイ&ホールドの方が優勢です。

しかし、2008年のリーマンショックでバイ&ホールドはパフォーマンスを大きく毀損した一方、12ヶ月移動平均投資法は損失を避けることができたためにバイアンドホールドを追い抜きました。

リスクでは、標準偏差はバイアンドホールドの17.8%に対して12ヶ月移動平均投資法は13.2%と4.6%リスクを軽減しています。最大ドローダウンではバイアンドホールドが-61.7%なのに対し、12ヶ月移動平均投資法は-37.4%となり、24.3%軽減しています。先進国株をバイアンドホールドしつづけていると、最大で60%以上の下落に見舞われたのに対し、12ヶ月移動平均投資法では最大の下落率が37%程度で済んでいます。


先進国株式でも日本株式と同じく、12ヶ月移動平均投資法は、バイアンドホールドよりもリターンを向上させ、かつリスクを大きく低下させたという結果を得ることができました。

次回は新興国株式で移動平均投資法の有効性を検証します。

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posted by 市原 at 07:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 移動平均投資法の解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。2、3質問です。
1.これは円ベースですか、ドルベースですか。
2.1997/12-2002/12の期間、約5年間です。このモデルを使っても1100→700くらい、約36%、下げています。ボックス相場の場合は機能しなかったと解釈してよいのですか。ま、何週移動平均で変わってくるのかな。5週線か13週線かとか。
3.このあとの外国資産に関するモデルでも円ベースですか。

以上です。よろしくお願いします。
Posted by Werder Bremen at 2010年05月01日 12:08
>Werder Bremenさん

1.3のご質問について、
この先進国株も、今後更新する資産クラスも全て円ベースです。舌足らずですみません。。
近いうちに暇を見つけて追記しますね。

2のご質問について
ご指摘の通り、1997年から2002年のボックス+高ボラティリティ相場では、12か月移動平均投資は数年にわたって機能していません。

この問題をトレードルールの改良で対応するのは難しいので、今のところ資産分散で対応する方法をとっています。

今後の記事でも12か月移動平均投資による資産分散ポートフォリオ運用を検証します。

ご期待ください!

Posted by 市原 at 2010年05月02日 10:15
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