2010年04月30日

移動平均投資の検証:日本株

前回の記事では、身近な投資対象であるTOPIXの最近のデータを使って12ヶ月移動平均投資法の効果を紹介しました。しかしこれだけでは、「都合のよい時期のデータだけ使っているのではないか」と疑問を持たれる方もいることでしょう。

そこでここからは、日本株式だけでなく、さまざまな資産について、できるだけ長い期間のデータを使って、12ヶ月移動平均投資法の有効性を検証していきます。

検証の前提は、全ての資産で同じです。以下のルールでトレードした場合を検証します。

 月末の価格が12ヶ月移動平均を上回ったら、買う。
 月末の価格が12ヶ月移動平均を下回ったら、売り、キャッシュで保有する

 ※税金、取引コストは考慮しない。


日本株式

それではまず、日本株式の長期データを使って12ヶ月移動平均投資法の有効性を検証します。TOPIXの1950年5月から2010年3月までのおよそ60年間のデータを使いました。下の図は、12ヶ月移動平均投資法とTOPIXを保有し続けた場合の比較を表しています。太線が12ヶ月移動平均投資法による累積収益、点線がTOPIXをバイ&ホールド投資した場合です。

MA simulation japan equity.JPG

ご覧頂くと分かる通り、12ヶ月移動平均投資法の方がTOPIXよりも高いパフォーマンスを上げています。特に注目なのは、1990年のピーク以降のいわゆる「失われた20年」の間、TOPIXは下落している一方、12ヶ月移動平均投資法は上昇している点です。

12ヶ月移動平均投資法は年率10.3%を上げた一方、バイアンドホールドの年率リターンは7.7%という結果となりました。

次にリスクを比較してみましょう。標準偏差は、12ヶ月移動平均投資法が年率13.2%、バイアンドホールドが18.4%と、12ヶ月移動平均投資法の方が5%以上リスクが小さくなっています。

最大ドローダウンを見ると、12ヶ月移動平均投資法が-28.9%、バイアンドホールドが-73.3%となっています。12ヶ月移動平均投資法が最大ドローダウンを半分以下に抑えることができています。

日本株式では、12ヶ月移動平均投資法は、バイ&ホールドよりもリターンを向上させ、かつリスクを大きく低下させたという結果になりました。

次回は先進国株式で移動平均投資の有効性を検証します。


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posted by 市原 at 07:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 移動平均投資法の解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めまして。興味深くブログを拝見させて頂いております。
教えていただきたいことがあります。
日本株式の長期データを使って12ヶ月移動平均投資法の有効性の検証です。素晴らしい成績ですね。ファンドを売った時に、利益に対して現在は約20%の税金がかかりますが、これは計算に入っているでしょうか。ファンドの信託報酬はいかがなものでしょうか。
よろしくお教え下さい。
Posted by 谷川 at 2015年07月29日 15:21
谷川さん、

コメントありがとうございます。

この検証には、税金20%や信託報酬は計算に入っていません。
ですのでざっくり2割引きすると実際の投資収益に近くなります。

よろしくお願いします。
Posted by 市原 at 2015年08月01日 08:08
お返事ありがとうございます。
別の検証にそのように記載してあるのを後で気付きました。
お手数をおかけして、失礼しました。
今後も拝見させていただきます。
Posted by 谷川 at 2015年08月02日 02:18
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